ChatGPTは考えない。
「AI(人工知能)だから考える。」と思っている人は、今スグに、その考えを捨ててください。ChatGPTは、「推測」しているだけです(サイコロを転がしているのと同じ)。
このように、ChatGPTが沢山の文章を読み込み、「りんご」の次にくる確率の高い単語を推測して文章にしています。
また、人間の手間をかけて、
「このような問い」
↓
「このような回答」
のような期待する回答を膨大なペアで読み込ませています。
その結果が、
「質問(プロンプト)の入力」
↓
「プロンプトから回答を推測」
することになり、一文字ずつ表示されるUIのマジックもあり、私たちはChatGPTが私の質問を理解し考えて答えてくれていると言う錯覚を覚えます。
「推測しかできないものは使い物にならない。」
ではなく、
私達が欲しい結果を推測してもらう。
が、正しい使い方になります。
では、何ができるのか?
以下は、東京大学大学院の今井氏のスライドからの引用となります。注は筆者が入れたものです。
引用元: ChatGPT 人間のフィードバックから強化学習した対話AI
https://www.slideshare.net/ShotaImai3/chatgpt-254863623
大規模言語モデルなので、言語で完結するものであれば、ほとんどなんでもできる。
質問回答
ー たいていの質問には回答してくれ、それなりに事実に基づき、提示される情報も豊富
ー だだし、確定した事実や数字・論理に関わることは苦手
文章校正
ー 日本語の文に対して「以下の文章を丁寧にしてください」と言った使いかたや、英文校正のように正しい英語に書き直してくれる。
文章要約
– かなりの長文でも要点を抑えて要約できる 注)入力・出力とも使用するモデルにより長さが制限される。
– 論文や書籍も記憶してるようで、タイトルを投げたら要約も返してくれる。
プログラミングコードの生成
– そのままコピペして実行可能なコードを生成してくれる。 注) 2021年までのデータなのでライブラリなどがアップデートしていると動かない場合も多々ある。
ー コピペだけでWebサービスやゲームを作れるレベルのコードの生成が可能
ー エラーが出た場合は、そのエラーを入力するとエラーを回避するコードの生成が可能
提案
ー 「〜を書いてみてください。」、「〜提案をしてください。」とすることで、まだ存在しな未知の物事や経過kうを書いてくれる
など’、
そんために必要なこと
ChatGPTは、「すごい賢いバカです(暦本純一氏)。」だそうです。
つまり、欲しい結果を上手く推測してもらうためには「上手い質問(プロンプト)」が必要です。自分からは何も仕事をしない部下に対して、最大限の結果を出すように指示する上司になることです。
そのために、質問(プロンプト)を設計するプロンプト・エンジニアリングと呼ばれる手法も出てきています。
今後は、ネット上に溢れるプロンプトやプロンプトの作成方法をお伝えします。
そのためには、「ChatGPTは考えない。推測する。」を忘れないでください。