ChatGPTを使うコツ
ChatGPTへは、質問(以下プロンプト)を入力することで回答を得ます。自分の欲しい回答をもらうためには、出来る限り具体的なプロンプトを入力する必要があります。
例として良く使われるのが、「部下に仕事を頼む」場合です。しかも、あなたの現在の業務内容については全く知らない、新しく配属された部下に対してです。
あなたの業務内容をよく理解している部下に対しては、
「アレをやっておいて!」
と命ずるだけで足りるかもしれません。
しかし、新しく配属された部下には、
- XXについて
- YYY、ZZZの内容を吟味して
- DDDの形式で
- FFFF文字以下で
書類を作成しなさい。
と、具体的な命令を出さないと望む結果を得ることができません。
ChatGPTも同じで、得た回答が不満な場合にはプロンプトが不十分なのです。
「AIとのコミュニケーション」
これが、ChatGPTを使うコツとなります。
トークンについて
ChatGPTは、プロンプトと回答の長さをトークンと呼ばれる単位で管理しています。
英文でのトークンはChatGPTの回答は以下となります。
To calculate the number of tokens in an English text, you can follow these steps:
- Remove any punctuation marks (such as periods, commas, and apostrophes) and special characters (such as emojis or symbols) from the text.
- Split the text into words using a whitespace delimiter. This will separate the text into individual tokens.
- Count the number of tokens in the text.
Here’s an example:
Text: “I love to eat pizza, especially pepperoni pizza!”
- Remove punctuation: “I love to eat pizza especially pepperoni pizza”
- Split into words: [“I”, “love”, “to”, “eat”, “pizza”, “especially”, “pepperoni”, “pizza”]
- Count the tokens: 8
So the number of tokens in this text is 8.
日本語の場合には、複雑ですが以下が例となります。
Text: “私はピザが大好きです。特にペッパロニピザが好きです。”
- Tokenize into morphemes: [“私”, “は”, “ピザ”, “が”, “大好き”, “です”, “。”, “特に”, “ペッパロニ”, “ピザ”, “が”, “好き”, “です”, “。”]
- Count the tokens: 14
このトークンの長さが1回のプロンプト+回答、また複数回の会話内容の長さ(記憶)が、それぞれのモデル毎に違います。
例えば、gpt-3.5-turboですと、1回の最大トークンは4096トークンです。要約を依頼する場合、英文でも4100文字(コンマ、ピリオド、感嘆符などを除いて)弱が限界です。
GPT-4になれば32Kのモデルもありますが、それでも8倍です。
そのため、回答が途切れる場合もありますが「続きを」とプロンプト入力すれば続けて回答してくれます。
正確なトークン数が必要でしたら、本家のTokenizerで確認してください。
ChatGPTを使う上で気を付けること
1.回答が正しいことは保証されていません。
OpenAI社は、ChatGPTがどの文章でトレーニングされたのかを公表していません。間違った内容でトレーニングされている場合には、当然回答も間違いです。
2.晒されて困る情報を使わない
ChatGPTは要約が得意ですが、社内の文章などの要約で使うのは止めましょう。アカウント作成時の注意でも、「会話」はトレーニング材料として使われるとあります。
また、ChatGPTのセキュリティも保証されていません。個人の会話履歴は保存されていますので他人の履歴が表示される不具合もありました。
以上、プロンプト入力前に思い出してください。
コメント